学べることの具体例

昔はホームヘルパーという資格があったのだが、これは廃止された。代わりに、介護職員初任者研修というものと、さらに上位の介護職員実務者研修というものが生まれているのである。これらの研修は経験がなくても受けることができるもので、これから介護の世界に飛び込みたいと考えている人には便利に使われている。ちなみに介護職員実務者研修の方は、修了していることが介護福祉士の国家資格の受験資格の一つになっている。つまり、長くこの業界で働いていくためには避けて通ることのできない研修となるわけだ。多くの人が、いつかは受講しなければならないものである。

では、この研修では具体的にどんなことが学べるのだろうか。カリキュラムを見てみれば、何を学ぶことができるのかは一目瞭然となる。介護は「社会福祉」とも呼ばれているように、「社会」についての理解が不可欠になる。そのため、この研修では社会についての理解を深める科目も用意されている。さらに、発達や老化についての細かいことも学べるので便利なのだ。

さらに、現場で必要不可欠になる認知症の知識についても、障がいについての知識も学ぶことができる。こうした知識は他の場所ではなかなか学ぶことができないので、業界入りする際には大きな武器となるのだ。コミュニケーション技術という科目も用意されているので、極度の人見知りで介護の仕事ができるか不安に思っている人にも役立つものとなっている。